45を前に身体にいろいろとガタがきているのを日々実感するようになったので、ここらで一度ちゃんと調べてみようと、軽い気持ちで人間ドックを受けてみることにした以前からどんなものかと少なからず興味があった、大腸内視鏡検査をオプションでつける。検査の前日には絶食をして下剤を飲み、当日は朝8時30分から検査がはじまる。身体測定の後、レントゲンやエコー、脳のM R I検査を受けてひと段落。午後からいよいよ大腸内視鏡検査である。
待合室の片隅、パーテションで仕切られた俺専用のスペースに腰を掛け、3時間かけて2リットルの下剤を飲む。その間、部屋とトイレの間を8往復。下剤のマズさと尻の穴のヒリヒリで涙がこぼれた。ちょうど下剤を飲み終えたころ、看護師さんに呼ばれ、処置室へ。ベッドの上で尻を出したところで記憶が途切れ、目が覚めたら終わっていた。あれほど楽しみにしていたにもかかわらず、直前に打たれた鎮痛剤の効果で、まったく記憶がない。後日、病院に呼び出されて告げられた診断結果は、潰瘍性大腸炎でした。